【7月24日 CGTN Japanese】中国の金沙江(長江上流部)上流で初の発電所となる華電蘇洼龍水力発電所の1台目の発電ユニットが19日に稼働を開始しました。

 金沙江上流にあるクリーンエネルギー基地は中国の第14次五カ年計画(2021~2025年)で定められた重点クリーンエネルギー基地9カ所のうちの一つで、発電容量は約6000万キロワットの予定です。蘇洼龍水力発電所は四川省巴塘(バタン)県とチベット自治区芒康(マルカム)県の間を流れる金沙江の本流にあり、発電容量は120万キロワットで、カスケード式共同発電による年間発電量は約55億キロワット時に達します。発電所が全面稼働になれば、毎年180万トンの標準炭を節約でき、430万トンのCO2の排出削減が見込まれるということです。

 発電所の工事には「スマートダム」の技術が導入されており、各ロードローラーの走行ルート、速度、振動状態をリアルタイムでモニタリングし、測位誤差を数センチ以内に抑えていることから、工事の質が確保されています。この発電所にある4つの発電ユニットは2022年末にフル稼働できる見込みで、地域経済の促進だけでなく、金沙江流域の人々の暮らしや産業環境の大幅な改善も期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News