【7月20日 AFP】イランを訪問中のロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は19日、テヘランで記者団に対し、西側諸国はロシア産穀物に対する輸出制限を撤廃すべきだと語った。

 プーチン氏はイランのエブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)大統領とトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と会談した後、「ウクライナ産穀物の輸出を促進させる意向だが、ロシア産穀物の今後行われ得る輸送に関する制限が全面的に撤廃されることが前提となる」と強調した。

 さらに「米国はロシア産肥料の世界市場への供給に関する制限を基本的に解除した」と指摘。「米国が世界の食料品市場の状況を改善したいと切望するなら、ロシア産穀物の輸出に関しても同様の対応があってしかるべきだ」と述べた。

 ウクライナは小麦などの農産品の世界有数の輸出国だが、ロシアによる侵攻を受けて輸出が滞り、世界的な食料不足が懸念されている。(c)AFP