【7月20日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で延期となっていた中国・杭州(Hangzhou)での第19回アジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)が、2023年秋に開催されることになった。主催者が19日に発表した。

 大会はもともと今年9月に開催予定だったが、国内の数か所で発生した新型コロナの再流行を止めるため、主催者は5月に延期を決めた。

 アジア・オリンピック評議会(OCA)は、大会を2023年9月23日から10月8日に開催すると発表し、この日程を選んだ理由について「他の主要国際スポーツ大会との衝突」を避けるためだと話した。発表の中で、大会組織委員会は「中国らしさを出しながら、素晴らしく見事なスポーツと文化の祭典を届ける」と誓った。 

 国内最大の都市である上海は、中国共産党のゼロコロナ政策の一環で、今年春にロックダウン(都市封鎖)が敷かれたが、杭州はその上海から200キロ弱のところにある。

 中国は、国内での感染拡大を防ぐために厳格なロックダウンや大規模検査、厳しい渡航制限を今も実施している唯一の経済大国だが、それによって国際スポーツに対する野心は後回しになり、パンデミック(世界的な大流行)以降は今年2月の北京冬季五輪を除き、あらゆる国際大会を中止や延期にしている。(c)AFP