【7月20日 Xinhua News】中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)ラサ市(Lhasa)達孜(タクツェ)県にあるチベット仏教ゲルク派の総本山、甘丹(ガンデン)寺で16~23日の日程で、2023年度チベット仏教学問僧ゲシェー・ラランパ学位昇格試験の夏季予備試験が行われている。

 中国人民政治協商会議(政協)全国委員会常務委員で中国仏教協会副会長、中国仏教協会西蔵分会会長のパンチェン・エルデニ・チュキジュブが16日、予備試験の開始式に出席し、試験の様子を視察した。

 今回は僧侶13人が受験、平均年齢は44歳だった。

 受験僧たちは試験期間中、試験官の高僧30人と付添いの僧310人余りが見守る中、釈量論、般若学、中観学、倶舎論、戒学の5学科の経典の内容について問答試験を経て、関連する理論知識の筆記試験に参加する。

 ゲシェーとはチベット語で「善知識」を意味し、チベット仏教ゲルク派僧侶の学問における学位で、四つの等級に分かれ、「ラランパ」はその最高位。

 2004年以降、164人の僧侶がゲシェー・ラランパの学位を授与されている。(c)Xinhua News/AFPBB News