【7月19日 CGTN Japanese】中国石油天然ガス集団(CNPC)は18日、タリム盆地のコンデンセート生産量が累計1億5000万トンを突破したと発表しました。コンデンセートとは地層内では気体状で存在する炭化水素で、地上に取り出すと油とガスに分離する資源のことです。CNPCによれば、天然ガス1000立方メートルが原油1トンに相当するとして算出すれば、年間生産量は原油換算で1200万トンを突破したとのことです。

 タリム盆地のコンデンセートのほとんどは地下7000メートルから8000メートルにある岩石の隙間に埋蔵されています。採掘は非常に難しく、掘削業界での技術面の難易度を示す13の指標のうち、CNPC は7つにおいて世界一となっています。CNPCは超深度と超高圧という二重の困難を持つコンデンセートガス田の開発において、技術上の鍵となる難題を克服しました。

 中国タリム油田探査開発研究院天然ガス所の陳東(Chen Dong)所長は、「タリム油田では現在までに14カ所の深層コンデンセートガス田の開発に成功した。ガスの年間生産量は140億立方メートル、原油の年間生産量は150万トンに達している」と述べました。

 世界のコンデンセート資源は主に中央アジアやロシア、北米などに分布しています。多くの場合は埋蔵の深さが地下1500メートルから4000メートルで、中浅層常圧ガスに分類されています。これに対して中国に存在するのは深層コンデンセートがほとんどで、80%以上がタリム盆地に集中していることが判明しています。タリム油田は10年来、採掘が困難とされていた7億トンが採掘されました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News