【7月19日 CNS】中国・山東省(Shandong)青島市(Qingdao)の青島大港と日本の大阪・南港を結ぶ中日地域包括的経済連携協定(RCEP)物流エクスプレス航路の開通式典が6月18日、青島市で行われた。青島ー下関間の航路が休止となって以来、7年ぶりに「海上ゴールデンライン」が復活した。

 路線を運営する東辰航運集団エクスプレスライン部の孫暁東(Sun Xiaodong)氏は「航路は1週間前にテスト運営を行い、日本の貨物所有者の間で好評を得ている。今回は主に繊維、電子製品、精密機器部品など約150のコンテナを積み込みました。36時間の航行を経て大阪の南港に到着します」と説明した。

 この航路では、貨物を積んだ荷台ごと輸送するロールオンロールオフ船(RO-RO船)が運航。日本へ約15ノットで向かい、航程時間を全体で24時間短縮することができる。また、青島と大阪の税関同士で連絡・調整を行い、優先順位に基づき貨物の迅速な通関を実施。輸送時間は航空貨物便に匹敵し、輸送コストも少なくなる。将来的には輸送需要の増加に伴い、週2~3便に増える可能性がある。

 今年1月1日に発効したRCEPは世界人口の約30%、総体経済の30%、国際貿易の30%をカバーしており、これまでに中国が参加した自由貿易協定で最大規模となる。中国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ブルネイ、カンボジア、シンガポール、タイなど10か国が加盟し、関税引き下げを実施している。(c)CNS/JCM/AFPBB News