【7月19日 CGTN Japanese】中国海洋石油集団有限公司によりますと、17日、渤海海域の錦州31-1ガス田が点火に成功し、水中ウエットツリーによって地下2000メートル以下に埋まっていた天然ガスが試錐プラットフォームのフレア点火装置に送られ、中国初の独自開発による浅海ウエットツリーシステムの使用が開始されたことが明らかになりました。

 水中ウエットツリーは水中生産システムに欠かせないコア設備の一つです。水中ウエットツリーの設計・製造技術は、世界では長きにわたり一部の企業に独占されていました。今回使用された水中ウエットツリーは組み立て後の長さと幅が3.3メートル、高さはわずか2.65メートル、全体の重さは24.8トンで、通常の水中ウエットツリーと比べて高さは25%近く小さく、重量は35%軽くなり、コンパクトで軽量なのが特徴です。

 中海油研究総院の米立軍(Mi Lijun)総経理によりますと、同システムの国産化率は88%で、中国の浅海域における水中モデルが「無」から「有」への歴史的な飛躍を遂げたということです。

 渤海油田は中国最大の原油生産基地で、油田が位置する渤海海域の面積は約7.7万平方キロメートルの広さを持ち、この海域では漁業、海運、石油・ガス開発産業など多くの機能が発展しています。独自に開発した水中ウエットツリーは「フルパッケージ」型の外部安全装置を持った設計で、安全面のリスクを効果的に回避でき、浅海での使用により適しており、システム全体を海底で15年間正常に稼働させることができるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News