【7月19日 AFP】欧州連合(EU)は18日、北マケドニアが隣国ブルガリアとの対立解消に向けた仲裁案を受け入れたのを受け、北マケドニア、アルバニア両国の加盟交渉入りで合意した。

 今年後半のEU議長国を務めるチェコのペトル・フィアラ(Petr Fiala)首相は「(EU加盟国は)アルバニアと北マケドニアとの加盟交渉開始で合意した!」「西バルカン諸国をEUに近づける重要な一歩を踏み出した」とツイッター(Twitter)に記した。

 北マケドニアのディミタル・コバチェフスキ(Dimitar Kovacevski)首相とアルバニアのエディ・ラマ(Edi Rama)首相は19日、ブリュッセルで加盟交渉を正式に始める見通しだ。

 北マケドニアとブルガリアは17日、今年前半のEU議長国フランスがまとめた、対立解消を目指す仲裁案に署名。これにより、加盟が実現すれば、マケドニア語がEUの公用語に加えられることになる。

 ブルガリアは最近まで、言語や歴史的な問題をめぐって北マケドニアと対立し、同国のEU加盟交渉開始に反対していた。EUとしては、北マケドニアとアルバニアの加盟交渉を同時に進める方針のため、アルバニアの交渉入りも棚上げされていた。(c)AFP