【7月19日 AFP】欧州連合(EU)は18日、アゼルバイジャン産のガス輸入量を「数年以内」に倍増させることで同国と合意した。

 ロシアは2月24日にウクライナ侵攻を開始して以降、欧州諸国へのガス供給を削減。欧州はロシア以外の供給源確保を図っている。

 EU欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は、アゼルバイジャンの首都バクーを訪問し、イルハム・アリエフ(Ilham Aliyev)大統領と「エネルギー分野における戦略的パートナーシップ」に関する覚書に調印した。

 フォンデアライエン氏はアリエフ氏との共同記者会見で、ロシアのガス供給削減を補うため、アゼルバイジャンからEUへのガス供給を数年以内に倍増させると表明。来年以降の輸入量は年間120億立方メートルに達する見込みだとした。

 また、アゼルバイジャンとジョージア、トルコ、ギリシャを通る「南部天然ガス輸送路(Southern Gas Corridor)」の輸送量を数年以内に年間200億立方メートルまで拡大することにも合意した。昨年のアゼルバイジャンから欧州への天然ガス輸送量は81億立方メートルだった。(c)AFP/ Emil GULIYEV