【8月13日 AFP】世界の肥満人口は、1975年から約3倍に増えた。現在では世界人口の4割以上に当たる22億人が過体重か肥満とされる。

 特に欧州では、成人の4分の1近くに肥満による健康障害が生じている。

 肥満は健康を損なう恐れがあり、体脂肪が過剰に蓄積した状態と定義される。

 肥満を測る基準となるのは、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割ったBMI(体格指数)だ。BMIが25以上ならば過体重、30以上ならば肥満とされる。

 肥満の主な原因は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスの悪さ。世界的に広がる食習慣の変化や、新型コロナウイルスの流行で顕著になった身体活動の減少などの結果として起きる。

 肥満に関連する主な病気には、心血管疾患、糖尿病、筋骨格系障害、一部のがんなどがある。

 毎年少なくとも400万人の成人が過体重や肥満の結果、死亡しており、肥満関連の疾患は世界の死因の上位に入っている。(c)AFP