【7月18日 AFP】男子ゴルフのセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)は17日、DPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)を離脱する意向を示した。ガルシアは物議を醸す新リーグのリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズへの参戦をめぐり、欧州ツアー側と対立している。

 ガルシアは通算2アンダーの68位タイで今季メジャー最終戦の第150回全英オープン(The 150th Open Championship)を終えた後、「欧州ツアーについてどうするかは、ほとんど決心しているのが事実だ。おそらく離れるだろう」と明かし、「自分が望む場所でプレーしたい。欧州ツアーで愛されていると感じたいが、現状は愛されていると感じない」と話した。

 今回は全英オープンに出場できたものの、仮にリブゴルフの大会が世界ランキングのポイント対象として認められなければ、今後はメジャーに出る道が閉ざされる可能性もあるが、「メジャーに出ないなら出ない。実際、それほど気にならない」とも語った。

 また、欧州ツアーを離脱すれば、米国選抜と欧州選抜による対抗戦のライダーカップ(Ryder Cup)に出場するチャンスも失うことになる。

 2017年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)で悲願のメジャー初制覇を果たしたガルシアだが、ライダーカップは自身が最も活躍している大会で、これまでに欧州選抜として6度の優勝を経験しているほか、歴代最多のポイントも獲得している。

 それでも、ガルシアは「ライダーカップに出られなくなったら残念だが、今のプレーではどのみち出られない」とコメント。しかも、欧州ツアーを離れる決断に至ったきっかけは、6月に出場したBMWインターナショナル・オープン(BMW International Open 2022)でライダーカップ元主将のトーマス・ビヨーン(Thomas Bjorn、デンマーク)と衝突したことだったという。

 ガルシアは「トーマス・ビヨーンが自分たちのところにやって来て、『全選手がお前にはここにいてほしくないと思っている』と言われた」と明かし、「気分が悪かった。自分はああいったばからしいことには付き合っていられない年だ」と語った。(c)AFP