【7月17日 AFP】ベルギーにある「ワーテルローの戦い(Battle of Waterloo)」の古戦場で新たな人骨が出土した。

 1815年、皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)率いるフランス軍はワーテルローの戦いでウェリントン公(Duke of Wellington)率いる英・オランダ連合軍などに敗れ、2万人以上の戦死者が出たとされる。

 先週、人骨が出土したのは、連合軍の野戦病院があったモンサンジャン(Mont St Jean)の農場付近。

 発掘プロジェクトを主導している一人で、英グラスゴー大学(University of Glasgow)のトニー・ポラード(Tony Pollard)教授は「人の全身の骨格と、その隣で、切断された脚の骨」とみられるものが見つかったとし、「ここに運ばれてきた戦死者の骨か、病院で亡くなった患者のものかは分からない」と説明。

「ナポレオン戦争の古戦場で、こうした遺物が見つかるのは極めて珍しい」と述べた。

 発掘プロジェクトは、ワーテルローの戦いから200年となる2015年に開始され、2019年には切断された脚の骨3本が見つかっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、発掘は中断していた。

 映像は13日撮影。(c)AFP