【7月16日 AFP】ハンガリーのオルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相は15日、ウクライナ侵攻をめぐる対ロシア制裁で欧州連合(EU)は「自らの肺を撃ち抜き、欧州経済は息も絶え絶えだ」と述べた。

 2010年に首相に就任し、EUともたびたび衝突しているナショナリストのオルバン氏は、ロシア産石油に対するEUの禁輸措置に異議を唱えてきた。

 オルバン氏は国営ラジオでの演説で、改めてEUに対ロ制裁の見直しを求めた。

「当初われわれは自分の足を撃っただけかと思っていたが、欧州経済は自らの肺を撃ち抜き、息も絶え絶えだ」と皮肉り、「制裁に入れ込んでいる国もあるが、EU指導部は制裁が間違いであり、目的を果たしていないどころか、むしろ逆効果だったと認めなければならない」と主張。

「EU指導部は、制裁によってロシアに打撃を与えられると考えていたが、実際はわれわれが受けた打撃の方が大きかった」と述べた。(c)AFP