【7月16日 AFP】第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)は15日、混合4×400メートルリレー決勝が行われ、今大会限りで引退する米国のアリソン・フェリックス(Allyson Felix)が母国の銅メダル獲得に貢献し、自身通算19個目となる世界陸上のメダルを手に輝かしいキャリアに幕を下ろした。

 ドミニカ共和国が3分9秒82で優勝し、オランダが3分9秒90で2位、米国は3分10秒16で3位に入った。

 第2走者のフェリックスは、エリジャ・ゴッドウィン(Elija Godwin)からトップでバトンを受け継いだものの、リードを奪われてしまった。米国は第3走者のバーノン・ノーウッド(Vernon Norwood)がトップを奪い返したが、最終走者のケネディ・サイモン(Kennedy Simon)が、ドミニカ共和国のフィオルダリサ・コフィル(Fiordaliza Cofil)とオランダのフェムケ・ボル(Femke Bol)に抜き去られた。

 夢に描くような最後の舞台とはならなかったものの、約20年前に開始したキャリアにおいて、五輪でも計11個のメダルを手にした36歳のフェリックス。「母国ファンの前で最後のレースを走れたのは本当に特別」と話し、「最高の経験だった。観客席には娘がいて、これからもずっと心に残る夜になった」と続けた。

 また、「素晴らしい思い出ができた。もう潮時だと分かっている。これからは彼らが未来に引き継いでいく」と後輩に後を託し、「安心して次のステージに踏み出せるし、この競技に大きな感謝の気持ちを抱いている」と語った。(c)AFP