【7月15日 AFP】男子ゴルフ、メジャー通算6勝を誇るフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は14日、新リーグのリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズへの参戦で批判にさらされながらも、自身の決断には「これ以上ないほど満足している」と強調した。

 サウジアラビア政府系基金が後援しているリブゴルフ・シリーズは、同国の人権問題から目をそむけさせる「スポーツウオッシング」だとして、批判の声が相次いでいる。

 14日に開幕した今季メジャー最終戦の第150回全英オープン(The 150th Open Championship)では、同シリーズの参戦選手24人が出場中。シリーズの目玉選手として2億ドル(約277億円)の契約ボーナスを受け取ったと伝えられているミケルソンもその一人だ。

 12日には過去の優勝者が出席する恒例の夕食会が開かれたが、2013年大会覇者のミケルソンは欠席。ミケルソンによれば、主催者のロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)から出席しないようアドバイスされたからだという。

 初日をイーブンパー「72」の56位タイで終えたミケルソンは、「私がそう(出席)しないのがベストだろうということで、双方が合意した」と明かした。その一方で、リブゴルフのオファーを受けた選択を後悔しているのではないかという見方は否定し、「自分にとって正しい決断をした」と述べた。

「今自分がいる状況には、これ以上ないほどわくわくしているし、最高に幸せだ。このイベント(リブゴルフ)が大好きだ。生活の中でゴルフができて、しかも楽しく、エキサイティングで、かつ異なる形で競技ゴルフができる。プレーと競技をしながら他のやりたいこともできる」

「この大会を終えた後も素晴らしい旅が続くし、今までできなかったことが待っている。だから、これ以上ないほど満足している」 (c)AFP/Kieran CANNING