【7月15日 People’s Daily】北京市延慶区(Yanqing)の北京冬季五輪延慶会場が「延慶オリンピック公園」として生まれ変わり、4月29日にオープンした。国際オリンピック委員会(IOC)の承認を受け、北京オリンピック森林公園と北京冬季オリンピック公園に続いて、北京で3番目の「オリンピック」の称号を授与された。公園は年間を通して運営される。

 延慶オリンピック公園は小海陀山エリアにあり、「雪飛燕」の愛称を持つ国家アルペンスキーセンターや「雪遊龍」こと国家スライディングセンター、そして延慶五輪村があり、北京冬季五輪・パラリンピックの重要なレガシーだ。延慶オリンピック公園は、アウトドア、屋内レジャー、バケーションサービスの3エリアに分けて活用される。

 公園担当者は「スキーやアウトドア、レジャー機能を組み合わせた国際的なリゾート地を目指しています。国家アルペンスキーセンターや国家スライディングセンターは国際大会や代表選手らのトレーニング会場として使いながら、市民向けの教室や各種イベントを開催していきます」と説明する。

 冬季五輪の記憶を守るため、五輪村の「村長室」は引き続き開放され、アスリートに人気だった五輪・パラリンピックマスコット「冰墩墩(Bing Dwendwen)」「雪容融(Xue Rongrong)」関連の展示もある。五輪村リゾートホテルでは五輪開催時の伝統文化展示エリア、中国医学展示エリア、郵便局、土産物店などをそのまま活用し、観光客に冬季五輪当時の雰囲気を体験してもらう。

 公園周辺は美しい自然に恵まれ、登山やハイキング、サイクリング、クロスカントリーなどのスポーツが楽しめる。レジャーとしても春は花を眺め、夏は避暑を満喫し、秋は山の景色を楽しみ、冬は雪を鑑賞し、四季折々の味わいがある。

 オリンピック公園のオープンを機に、延慶区では地域全体の観光地化を目指しており、延慶区文化観光局の担当者は「オリンピック公園は、この地域に大きな活力をもたらしてくれる」と期待している。(c)People’s Daily/AFPBB News