【7月15日 AFP】タイ中部ナコンナヨック(Nakhon Nayok)で、マンホールに落ちた子ゾウの救出劇があった。作業は、子ゾウのそばを離れようとしなかった母親ゾウを麻酔で眠らせた上で行われた。地元の野生生物保護当局が明らかにした。

 ゾウの親子は、近くのジャングルを通過した群れからはぐれたとみられる。子ゾウは13日早朝、ゴルフ場近くのマンホールに転落。自力ではい上がれなくなった小ゾウのそばには、母親ゾウが動揺した様子で付き添っていた。

 通りかかった近隣住民が、地元当局とカオヤイ国立公園(Khao Yai National Park)に通報。救助隊は、母親ゾウの存在により救出活動が阻まれたため、やむなく麻酔を使用した。野生生物保護当局によると、意識を失った母親ゾウは体の一部が穴にはまってしまったが、掘削機で引き上げられた。

 子ゾウは救出され、意識が戻った母親ゾウと共に無事ジャングルに戻っていく姿が確認された。(c)AFP