【7月15日 AFP】仏パリのシャンゼリゼ通り(Champs-Elysees)で14日、革命記念日(Bastille Day)恒例の軍事パレードが行われた。東欧の北大西洋条約機構(NATO)加盟国が一番手で登場するなど、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を色濃く反映した式典となった。

 約6300人が参加したパレードの先頭には、ウクライナとロシアの近隣国を中心とするNATO加盟国、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの部隊が各国の旗を掲げて登場。NATOの東方防衛に当たる仏軍部隊の代表団が続いた。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領や国内外の高官も出席した。

 仏大統領府関係者は、パレードの構成には「同盟国との戦略的連帯を強調する」意図があると説明した。

 フランスは2月のロシアによる侵攻開始の数日後に500人規模の部隊をルーマニアに派遣。必要なら増員する用意もあるとしている。また、エストニアでの地上および航空作戦にも参加し、ポーランドの防空強化へ仏軍の戦闘機ラファール(Rafale)も送り込んでいる。

 革命記念日の軍事パレードは、シャンゼリゼ通り沿いに多数の観衆が詰めかけ、テレビでも数百万人に視聴される大イベントで、フランス軍の最新装備も披露される。(c)AFP/Daphne BENOIT and Jurgen HECKER