ロシア軍がウクライナ中部攻撃、子ども3人含む23人死亡
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【7月14日 AFP】(更新)ウクライナ中部の都市で14日、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、子ども3人を含む少なくとも23人が死亡した。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は「明らかなテロ行為」とロシアを非難した。
攻撃は、前線から数百キロ離れたビンニツァ(Vinnytsia)で白昼に起きた。当局が公表した写真には、茶色い煙が立ち上る中、焼け焦げ骨組みだけになった建物の脇に、自動車数台がひっくり返っている様子が捉えられている。
ゼレンスキー氏はソーシャルメディアに投稿した声明で、ロシアを「殺人国家、テロリスト国家」と非難。「毎日、ロシアは市民を殺し、子どもを殺し、軍事的な標的ではなく民間施設へミサイル攻撃を行っている。これが明らかなテロ行為でないとしたら一体何なのか」と糾弾した。
その後、オランダ・ハーグ(The Hague)で開かれた戦争犯罪に関する会合にビデオ会議で参加したゼレンスキー氏は、ミサイル8発が発射され、うち2発がビンニツァに着弾したと説明。子ども3人を含む死者20人に加え「多数の負傷者」が出ていると述べ、国際刑事裁判所(ICC)などに対してロシアの侵攻をめぐる特別法廷の設置を訴えた。
救助当局はこの後、死者数が23人になったと説明。39人の捜索を続けているとした。
ウクライナ中部は、ロシア軍が攻勢を強める東部ドンバス(Donbas)地方に比べて比較的平穏な状態が続いていた。推定66万人が住むビンニツァは、首都キーウの南東約250キロに位置している。(c)AFP/Frankie TAGGART with Cecile FEUILLATRE near Izyum