【7月14日 AFP】フィリピン・ルソン(Luzon)島ケソン(Quezon)州ムラナイ(Mulanay)の町長が、サービス向上の一環で、役場の職員に対し利用者に笑顔で対応するよう命じた。違反すると罰金が科される。

 5月の選挙で選ばれたアリストトル・アギレ(Aristotle Aguirre)町長は、今月から「スマイル政策」を導入。税金の支払いや支援を求めて役場に来た住民から、不愛想な対応を受けたとの苦情が寄せられたためと説明している。

 住民の多くはココナツ農家や漁師で、中には1時間以上歩いて役場に来る人もいる。

 命令に従わなかった場合、6か月分の給料に相当する罰金を科されるか停職処分となる。

 フィリピンでは現在も公の場でのマスク着用が義務付けられているため、どのように笑顔を確認するのかと質問されるとアギレ氏は、誠実に人助けをしていれば感じることができると主張した。

 罰金や停職の可能性については「そこまでになることはないと思う」とし、「ただ単に、職員と住民の雰囲気を良くしたいだけだ」と語った。

 同氏の父親は、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)政権で法相を務めたことがある。(c)AFP