【7月14日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会(European Commission)は13日、ロシア本土から西部の飛び地カリーニングラード(Kaliningrad)への鉄道貨物輸送について、リトアニアにはEUによるロシア制裁の対象となっている貨物を通過させる義務があるとの指針を発表した。ただし、武器は例外とした。

 指針は、ロシアからカリーニングラードへの道路輸送は認められないが、「鉄道輸送にそのような禁止事項は存在しない」ため、全面的に禁止することはできないとしている。

 リトアニアは先月、制裁対象貨物の鉄道などでの国内通過に厳格な制限を課した。これを受け、ロシアは対抗措置を警告していた。

 欧州委のエリック・マメル(Eric Mamer)報道官は指針発表後、「ロシアとは何も交渉していない」と述べた。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は、指針の実施状況を注視していくと述べる一方、欧州委の指針発表を「現実主義と良識の表れだ」と歓迎した。(c)AFP