【7月14日 Xinhua News】中国自然資源部地質調査局岩溶地質研究所は5日、中国とフランスの合同洞窟科学探査チームが広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)来賓市(Laibin)武宣県(Wuxuan)の犀牛岩洞窟を探査中、総面積300平方メートルにわたって広がる雲朶石(cave cloud)を発見したと明らかにした。中国で2カ所目、同自治区で初めて発見された雲朶石洞窟の奇観となる。

 探査チームの初期調査の結果、犀牛岩洞窟の雲朶石は7カ所の池の中に分布し、パンやカボチャの形状をしていることが分かった。犀牛岩洞窟は全長2754メートルで、内部は緩やかな地形になっており、洞窟のホールの一つの面積は1万2600平方メートルに上る。

 同研究所のシニアエンジニアで中国地質学会洞窟専門委員会の秘書長を務める張遠海(Zhang Yuanhai)氏は苦灰岩がどのようにして雲朶石を作るのかは現代における科学の謎の一つだと説明し、「貴州省(Guizhou)黔東南(Qiandongnan)ミャオ族トン族自治州丹寨県(Danzhai)の金瓜洞に続き、中国で2番目に発見された雲朶石洞窟の奇観となる。雲朶石の形成条件は非常に厳しく、苦灰岩によって形成された鍾乳洞は珍しい」と指摘した。

 武宣県の梁璐(Liang Lu)副県長は、今回の合同探査で犀牛岩洞窟内の地形や鍾乳洞内部の安全状況などを詳しく調査したと説明。特に洞窟の実地調査に基づく提言は、鍾乳洞の今後の開発や利用、修復などを行う上で力強い科学的根拠になると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News