【7月13日 AFP】ロシアとウクライナは13日、トルコのイスタンブールで同国と国連(UN)の代表者が参加する会合を開き、ウクライナ産穀物の黒海(Black Sea)を経由した輸出再開に向けた協議を行う。トルコが12日、発表した。

 ロシアのウクライナ侵攻は、世界的な食糧価格の高騰を引き起こしている。ウクライナは小麦などの穀物の世界有数の輸出国だが、ロシア軍による海上封鎖と、ウクライナが黒海に設置した機雷のため出荷ができなくなった。

 トルコはロシア・ウクライナ両国と良好な関係にあり、穀物の輸出再開に向けた取り組みを先導している。

 ロシア政府は12日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が19日にイランの首都テヘランを訪れ、エブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)大統領とトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と会談すると発表した。3首脳は、11年以上続くシリア内戦の和平協議を行う予定。

 プーチン氏とエルドアン氏が対面するのは、ウクライナ侵攻開始後で初めて。ロシア政府は両者が個別の会談を行うとしており、ウクライナに重点を置いた議論が行われる見込み。(c)AFP/Dmitry ZAKS