【7月12日 AFP】米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)で今年も山火事が発生した。11日にはジャイアントセコイアの巨木群を守るため、消防隊員500人超が投入された。

 公園によると、世界的に有名なジャイアントセコイアの森「マリポサグローブ(Mariposa Grove)」で7日、火災の発生が確認された。延焼規模は週末にかけて2倍に広がり、約9.5平方キロに及んでいる。

 消防当局によると、消防隊員545人が消火活動に当たっている。500本超のジャイアントセコイアが自生しているマリポサグローブでは、消防隊員が燃えやすい葉や枝などを切り落としたり、地面や木自体に水をかけたりしている。

 火災は現時点で4分の1が消し止められたが、高温・乾燥天候が今後数日続くと予想されており、消火は手間取るとみられる。

 カリフォルニア州など米西部では昨年、地球温暖化や度重なる干ばつの影響で大規模な山火事が相次いで発生。同州では直径120センチ以上のジャイアントセコイア3600本が焼失した。

 2020年には、世界中に自生しているジャイアントセコイアの最大14%に相当する1万本が同州の山火事で失われている。(c)AFP/Nic Coury with Paula Ramon in Los Angeles