【7月11日 AFP】スリランカ最大都市コロンボ(Colombo)で、大統領公邸を占拠したデモ隊が、残されていた現金を見つけ、警察に届け出ていたことが分かった。現金は11日、裁判所に引き渡された。

 デモ隊が見つけたのは1785万スリランカ・ルピー(約670万円)で、新札だった。

 ゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領(73)は3月31日に私邸が襲撃されたため、築約200年の公邸に移っていた。

 政府筋がAFPに話したところによると、ラジャパクサ大統領は海軍の手引きで裏口から逃げ、船で北東部へ避難した。11日朝の時点では、正確な居場所は分かっていない。

 首相府によると、大統領はラニル・ウィクラマシンハ(Ranil Wickremesinghe)首相に辞意を正式に伝えたが、辞任の具体的な時期については言及していない。

 デモ隊は公邸になだれ込んだ後、大統領府も占拠した。大統領が正式に辞任するまで居座るとしている。大統領府周辺ではデモ隊が数か月前から野営し、大統領の辞任を求めていた。(c)AFP/Amal JAYASINGHE