【7月11日 AFP】開催中の自転車ロードレース、ツール・ド・フランス(2022 Tour de France)で10日、新たにコフィディス(Cofidis, Solutions Credits)のギヨーム・マルタン(Guillaume Martin、フランス)が前日の2人に続いて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となり、棄権を強いられた。一方で11日に大会側は、10日に行われた第9ステージ後に実施された集団検査で、選手全員の陰性が確認されたと発表している。

 マルタンは、昨季のツールではフランス人選手最高位でフィニッシュし、今大会は9日の第8ステージを終えて総合14位につけていた。

 哲学科の卒業生で、集団内の個人を研究した「バイクに乗ったソクラテス(Socrates on a bike)」「プロトンの社会(Society of the peloton)」という2冊の本も出しているマルタンは、「とても残念だ。ほんの少し喉が痛いだけで、きのうはとても調子がよかったのに」とコメントした。

 9日にはUTE(UAE TEAM EMIRATES)のベーガルステイク・ラエンゲン(Vegard Stake Laengen、ノルウェー)と、アージェードゥーゼル・シトロエン・チーム(AG2R Citroen Team)のジョフリー・ブシャール(Geoffrey Bouchard、フランス)が検査で陽性を示して棄権となっていた。(c)AFP