【7月11日 AFP】柔道のテディ・リネール(Teddy Riner、フランス)が10日、グランドスラム・ブダペスト大会(2022 Judo Grand Slam Budapest)で昨年の東京五輪以来となる実戦復帰を果たし、2024年パリ五輪出場へ向けて自信を増す優勝を飾った。

 五輪で三つの金メダルを獲得している33歳のリネールは、母国開催となるパリ五輪に出場し、金メダルで有終の美を飾りたいと考えている。東京五輪は混合団体で金メダルを獲得したものの、個人では銅メダルだった。

 今大会は、パリ五輪を目指す過程で「自分を測る」ことが目的だったが、4試合に難なく勝利して100キロ超級を制した。決勝でも自分より10歳若く、快進撃を見せて勝ち上がってきたイェーレ・スニッペ(Jelle Snippe、オランダ)を圧倒。1年前に階級を上げてきた相手にわずか40秒で一本勝ちを収めた。

 リネールは「チャンスがあったから決めにいった」と話し、「自分がいいレベルにあって、そこまでひどくなく、2024年の五輪を信じられるということが分かった」と続けた。

 次はウズベキスタンで10月6日から13日にかけて行われる世界柔道選手権(World Judo Championships 2022)に出場する。リネールは世界柔道で史上最多10回の優勝を誇り、この大会では11回目の優勝を目指す。(c)AFP