【7月11日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)の男子シングルスで優勝したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は10日、依然として新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否している中で、米当局の入国制限に関する規則が変わり、全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)に出場できるようになってほしいと話した。

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 ジョコビッチはこの日行われたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)との決勝に4セットで勝利し、ウィンブルドン通算7勝目を挙げるとともに、四大大会(グランドスラム)の勝利数を21に伸ばしてラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の最多記録まであと一つに迫った。

 次の目標は、昨年ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に決勝で敗れて逃した4回目の全米オープン制覇となるが、現時点でワクチン未接種のジョコビッチは米国に入れず、8月に開幕する大会に出場できない。

 ジョコビッチは「自分はワクチンを打っていないし、打つつもりもないから、可能性があるとすれば、米国が呼び方はなんであれワクチンのグリーンカード義務をなくすか、例外を認めてもらうかしかない」と話した。

「現実的にみて、例外を得られるとは考えにくい。自分の米入国に間に合うタイミングで、規則が撤廃されるかどうかだと思う」

 ジョコビッチは、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)ではワクチンの接種状況を理由に国外退去を命じられ、連覇の懸かる大会に出場できなかった。本人も、今季は難しいスタートになり、調子を取り戻すには数か月を要したと認めている。

「今年の最初の数か月は、間違いなく影響はあった。全体として調子がよくなかった。精神面や、情緒の面でいい状態ではなかった」

「プレーしたい気持ちはあったが、同時に今年初めて出場したドバイ選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2022)のコートに出たときは、大きなプレッシャーを感じたし、感情があふれた」 (c)AFP/John WEAVER