【7月11日 AFP】22F1第11戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2022)は10日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)がレッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を抑え、優勝を果たした。

 7戦未勝利という悲惨な結果に終止符を打ったルクレールが、総合優勝争いの望みに再び火をともした一方、チームメートのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)はエンジンブローに見舞われ、フェラーリ勢のワンツーフィニッシュはならなかった。

 8日に行われた予選でのクラッシュで、共に修理を強いられたメルセデスAMG(Mercedes AMG)勢だったが、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が3位に、ジョージ・ラッセル(George Russell)が4位に入った。

 ルクレールはこれが今季3勝目で、レッドブル・リンク(Red Bull Ring)でフェラーリ勢が優勝するのは2003年のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏以来となる。

 不本意な結果が続いていたルクレールは、ようやく総合優勝争いに戻って来られたことに感激していた。

 ルクレールは安堵(あんど)した様子で「このマシンにとてつもないスピードがあることをようやく示せたし、それが必要だった」とコメントした。

 フェルスタッペンは総合順位でいまだ十分なリードを手にしており、シーズン前半戦を終えてルクレールに38ポイント差をつけている。

 3日の第10戦英国GP(British Grand Prix 2022)決勝を制し、F1初優勝を果たしていたサインツは、58周目で不運に見舞われるまでは順調にレースを進めていた。

 グラベルに入ったマシンは、サインツがまだコックピットに座る中で煙を出すと炎上。マーシャルが駆けつける中、サインツはなんとか後退していくマシンから脱出することに成功した。

 5位以下にはアルピーヌ(Alpine)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、ハース(Haas F1 Team)のミック・シューマッハ(Mick Schumacher)、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)、ハースのケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)、マクラーレンのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が続いた。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は16位だった。(c)AFP/Nick REEVES