【7月10日 AFP】22F1第11戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2022)は9日、スプリントが行われ、総合首位に立つレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が勝利し、ドライバーズ選手権争いで2位以下を引き離した。

 ポールポジションからスタートした王者フェルスタッペンは、得意のレッドブル・リンク(Red Bull Ring)でフェラーリ(Ferrari)勢のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)を寄せ付けずトップでフィニッシュ。会場を訪れた母国オランダのファンが勝利を祝してたいた発煙筒の煙で、空はオレンジに染まった。

 4位にはメルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)で、5位には13番手から巻き返したレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が入った。

 以下アルピーヌ(Alpine)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、ハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が続いた。

 10日に行われる決勝も1番グリッドからスタートするフェルスタッペンは、8ポイントを獲得。総合2位につけるチームメートのペレスに38ポイント差、同3位につけるルクレールに44ポイント差をつけた。

 スタート時にはさまざまな出来事が発生し、2度の総合優勝を誇るアルピーヌのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、フォーメーションラップがスタートしても走りだせず、レースが始まる前にリタイアとなった。

 その後、後方にいたアルファロメオ(Alfa Romeo Racing)の周冠宇(Zhou Guanyu、チョウ・グアンユー)も「エンジンが止まってしまった」とチームに伝え、フォーメーションラップはもう1周行われた。

 スタート直後にはハミルトンと接触したアルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)がスピンした。(c)AFP/Nick REEVES