【7月10日 AFP】在チュニジアの英国大使館は9日、テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)女子シングルス決勝に進出したオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)が、家族がビザ(査証)がなく、試合を現地で観戦できないと話したことを受け、調査を開始すると明かした。

 ジャバーは今大会、アフリカ人、またアラブ人の女子選手としてオープン化以降では初めて四大大会(グランドスラム)の決勝に勝ち残った。

 だが、試合前日の英BBCの記事で、兄弟は「うまくいけば来られる」が、「他の家族は残念ながらビザがない」ため、「つらいけれど故郷から応援することになる」と語ったと伝えられていた。

 家族がビザを申請していたかは不明。

 英ロンドンで9日に行われた決勝で、ジャバーはエレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)に敗れ優勝を逃した。一方のリバキナも試合後、両親は会場に来ていないと話していたが、理由は分かっていない。

 リバキナはロシア出身だが、カザフスタン国籍でプレーしている。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、今大会ではロシアとベラルーシの選手は出場禁止となっていた。(c)AFP