【7月9日 AFP】ラグビーテストマッチが9日、東京・国立競技場(Japan National Stadium)で行われ、日本は15-20でフランスに敗れた。

 前日に安倍晋三(Shinzo Abe)元首相が銃撃されて死亡したことを受け、キックオフ前に1分間の黙とうをして迎えた一戦。

 日本は山中亮平(Ryohei Yamanaka)の2トライなどで前半を15-7で折り返すと、そのまま15-13とリードして試合残り10分を迎えたが、途中出場のバティスト・クユー(Baptiste Couilloud)に守備の隙間を縫って逆転トライを決められ、これが決勝点となった。

 日本はその後、テビタ・タタフ(Tevita Tatafu)がトライを奪ったかに思われたが、テレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)判定の末に取り消し。勝てばフランスから初白星となる中で、一瞬は集まった5万7000人超の観客も沸いたが、ぬか喜びとなった。

 スリリングな接戦の末に敗れた日本のジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)は「結果には非常に落胆している。間違いなく勝つチャンスは多くあった」と悔やみつつ、「だが選手たちはきょうの試合から多くを学んでくれると思う。それに今年はもう一度フランスと対戦できる」と前を向いた。

 両国のテストマッチはこれが第2戦で、前週に豊田スタジアム(Toyota Stadium)で行われた第1戦は日本が23-42で敗れていた。(c)AFP