【7月9日 AFP】ロシア外務省は8日、インドネシアのバリ(Bali)島で開催された20か国・地域(G20)外相会合でウクライナ侵攻をめぐりロシアを孤立させる西側諸国の試みは失敗に終わったとの見解を示した。

 外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)で、「G20でロシアを排斥するという先進7か国(G7)の計画は失敗に終わった」と述べた。

 G20外相会合では、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相がドイツのアナレーナ・ベーアボック(Annalena Baerbock)外相の発言に抗議して途中退席した。これに対しベーアボック氏がロシアが国際社会のパートナーとの対話を妨げたと非難したことについて、ザハロワ氏は「虚言だ」「全くばかげている」と反発した。

 ザハロワ氏によると、ラブロフ外相は会合開始時には会場にいた。「その2時間後に、隣室で他の参加国との2国間会談を始めた」。隣室には「他の閣僚」もおり、対面での会議が行われていたという。

 複数の外交官によると、ラブロフ氏は午後の会合でも、ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相によるオンライン演説を前に退席した。また、米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官がロシアを非難する場にもいなかった。(c)AFP