【7月9日 AFP】ツール・ド・フランス(2022 Tour de France)は8日、第7ステージ(トンブレンからラシュペールプランシュデベルフィーユ、176.3キロメートル)が行われ、大会連覇を目指すUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が最後の過酷な上り坂でライバルをかわし、区間優勝を果たすと同時にマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を維持した。

 ポガチャルは2020年にプランシュデベルフィーユ(Planche des Belles Filles)の上り坂でツールでは自身初のステージ優勝を果たしており、ここは総合優勝のタイトル獲得にもつながった記憶に残る場所となっている。 

 仏東部ボージュ(Vosges)山脈にあるこの坂は全長約7キロメートル、平均勾配約9パーセントの厳しいもので、今大会最初の山岳ステージのフィニッシュはかなり息が切れるものとなった。特に最後は道がグラベルで勾配は24パーセントにも及び、コース脇ではファンがガードレールの広告板を激しくたたき耳をつんざくような音も鳴り響いた。

 残り約50メートルというところで先にアタックしたチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)がボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のレナード・ケムナ(Lennard Kamna、ドイツ)を追い抜くと、それに追随したポガチャルが完璧なタイミングで最後にスパートした。

 総合争いでは、ポガチャルがヴィンゲゴーを35秒差の2位に、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)を1分10秒差の3位に抑えている。(c)AFP/Damian MCCALL