【7月9日 AFP】中東初開催となるサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)では、アルコール類に関してスタジアム内での提供は行われないものの、夜の数時間に限って特定のファンゾーンで販売される見通しとなっている。大会の情報筋が明らかにした。

 この計画についてはまだ検討中であるものの、保守的な国家であるカタールでは公共の場での飲酒が違法となっているため、アルコール類の扱いは大会に向けて大きな議論の的となっている。

 国際サッカー連盟(FIFA)のウェブサイトによれば、試合が行われるスタジアムのVIPラウンジでは、ビールをはじめシャンパン、ワイン、そしてスピリッツ(蒸留酒)が提供される予定となっており、ビールに関しては試合の開始前と終了後に会場の外で販売されるという。

 しかし、計画を把握している情報筋が録音しないことを条件に明かしたところによると、スタジアム内のバーは禁酒となり、アルコール類の提供は午後10時から午前1時まで一部のファンゾーンに限って行われる見通しとなっている。

 情報筋はまた、ドーハ中心部にある約4万人収容のファンゾーンが、時間制限を設けてアルコールを提供する特設エリアの一つになる予定だと述べた。

 夏の猛暑を避けるため、11月21日から12月18日の冬季開催となったカタール大会は、午後10時の遅い時間にキックオフとなる試合がある。

 FIFAとカタールの大会組織委員会は、アルコール類の計画に関するAFPの取材に対し、コメントを出していない。(c)AFP