【7月9日 AFP】競泳女子カナダ代表のマリソフィー・ハービー(Mary-Sophie Harvey)が、第19回世界水泳選手権(19th FINA World Championships)の競技最終日に知らずに薬を盛られたと訴えたことを受け、国際水泳連盟(FINA)は8日、調査を開始すると明らかにした。

 ハンガリー・ブダペストで行われていた世界水泳の女子4×200メートル自由形リレーで銅メダルを獲得した22歳のハービーは、先月末の夜に薬を盛られたと、6日に自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで告白した。

 その翌日、ハービーは「完全に自失状態」で目覚めたといい、体に「複数のあざ」があったことに加え、そばにはカナダ代表チームの監督と医療スタッフがいたと主張。前日の夜を「適度」に楽しんだ後、それ以降のことは何も思い出せないという。

 ハービーは体のあざが確認できる写真を投稿し、「何一つ思い出せない4時間から6時間の空白がある」とつづり、「恥ずかしい」と感じているとも付け加えた。また、肋骨(ろっこつ)の痛みと軽い脳振とうに悩まされていると明かし、「あの夜の空白の時間を考えると、今でも恐ろしい」と書き込んだ。

 FINAはAFPに送ったプレスリリースで、同選手の「健康」状態について「深く憂慮している」と述べ、カナダ水泳連盟(Swimming Canada)とハンガリーの大会組織委員会と連絡を取っていると補足した。(c)AFP