【7月9日 AFP】アフリカ南西部アンゴラで38年間にわたり強権支配体制を敷いたジョゼ・エドゥアルド・ドスサントス(Jose Eduardo dos Santos)前大統領が8日、スペイン・バルセロナの病院で死去した。79歳。アンゴラ政府が発表した。先月23日に心停止を起こして入院し、集中治療を受けていた。

 ドスサントス氏は1979年に大統領に就任し、2017年9月に退任するまで38年間アンゴラを統治。甚大な影響をもたらし2002年に終結した内戦や、その後の石油ブーム、15年の不況を通じ、強固な支配を維持した。

 アンゴラ政府は明確な死因を公表していない。娘のチゼーことウェルウィッチア・ドスサントス(Welwitschia dos Santos)氏(44)は、父親の死をめぐり犯罪行為があったとして、検視のために病院が遺体を保持するよう要求している。

 チゼー氏は先月27日、父親の容体悪化は殺人未遂の結果であるとして、カタルーニャ(Catalonia)自治州警察に告訴状を提出。ドスサントス氏の妻と専属医に責任があると主張していた。(c)AFP