【7月8日 AFP】岸田文雄(Fumio Kishida)首相は8日、安倍晋三(Shinzo Abe)元首相が銃撃を受け死亡したことを受けて、「まことに残念で言葉もない」と述べた。

 岸田首相は報道陣に対し、「どうか一命を取り留めていただきたいと祈っておりましたが、祈りもむなしく、こうした報に接することになってしまったこと、まことに残念であり、言葉もありません。心より、ご冥福をお祈りしたいと思います」と述べた。

 首相としての在任期間は歴代最長で、2020年に健康上の理由で退任した安倍氏に対する銃撃は、参院選の投開票が10日に迫る中、街頭演説中に起きた。

 岸田氏は「選挙が行われている中、安倍総理の命を奪った卑劣な蛮行が行われた。断じて許せるものではなく、最も強い言葉で改めて非難する」「民主主義の根幹たる自由で公正な選挙は絶対に守り抜かねばならないと思っています」と述べた。

 その上で、「安倍元総理は8年8か月にわたり、内閣総理大臣の重責を担われ、卓越したリーダーシップ、そして実行力によって、厳しい内外情勢に直面するわが国を導かれました」と安倍氏の功績をたたえた。(c)AFP