【7月8日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は7日、衛星データの分析により、ロシアがウクライナの侵攻開始以来、同国の農地の約22%を占領していることが分かったと発表した。

 ロシアがウクライナ東部・南部を制圧したことで、小麦、キャノーラ、大麦、ライ麦などの冬作物の畑の28%、トウモロコシやヒマワリといった夏作物の畑の18%を掌握したという。

 農業従事者の避難による人手不足、畑への砲撃などで収穫や作付けが妨げられており、世界の食料供給に大きな影響が出る可能性があると、NASAは指摘する。

 秋の冬作物の作付けへの影響も懸念されている。

 NASAの食料安全保障・農業プロジェクトを率いるインバル・ベッカーレシェフ(Inbal Becker-Reshef)氏は、「全ての国、全ての人に何らかの形で影響を与えるであろう食料危機の始まりにわれわれはいる」と述べた。(c)AFP