チョモランマの登山記録を塗り替えてきた中国チベット登山チーム
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【7月8日 People’s Daily】1960年5月25日午前4時20分、平均年齢わずか24歳の王富洲、貢布、屈銀華の3隊員が「鳥すら乗り越えられない」と言われるチョモランマ(エベレスト)北陵ルートから人類史上初の登頂に成功した。
「当時の登山用具はとてもシンプルで、1人になっても登るしかありませんでした」。年老いた貢布さんは当時を振り返る。「頂上にたどり着いて最初にしたことは、国旗を掲げることでした。中国人の力を世界に証明したのです!」
1960年10月1日には、彼らを主力とするチベット登山チームが設立された。それ以来、何世代にもわたる中国の登山家が世界記録を1つずつ塗り替えていった。約300人がチョモランマに登り、3人が8000メートル級の14の山頂すべてを制覇。2人は7大陸の最高峰と北極点と南極点に到達する「7+2」を実現した。チョモランマ頂上の長期滞在時間数でも新記録を樹立した。
「登山の限界に挑戦するだけでなく、チョモランマの標高測定や頂上での五輪聖火リレーなど、チベット登山チームは多くの成果を果たしてきました」。チベット登山チームの索南隊長は話す。
2022年の北京冬季五輪開催が決まった後、チベット登山チームは代表選手の育成に取り組んだ。登山チームの阿旺扎西副隊長は「わずか4、5年でまったくスキーを知らない若者が大きく成長しました」。特に満足しているのは、距離スキーとスノーボードで2人のチベット族の選手が代表に選ばれたことだ。
目覚ましい成果の背景には、チベット登山チームの成熟した人材育成システムがある。ラサ北部郊外にあるチベット登山学校は中国で唯一、世界でも2番目のプロ養成の登山学校で、生徒の大半はスキーや登山が好きな10代のチベットの若者だ。これまでに約300人が体系的かつ専門的なトレーニングを受け、人材を輩出している。
チベット登山チームの活動は多様だ。山岳救助で活躍するほか、高山でのごみ拾い活動、登山やウインタースポーツの魅力を一般に広めるイベントを開催している。今後も登山活動の産業化や環境保護、科学的な救助活動に取り組んでいく。(c)People’s Daily/AFPBB News