【7月8日 Xinhua News】中国の6月の平均気温は平年を0・9度上回る21・3度で、1961年以降で最も高かった。河南省や陝西省、甘粛省、寧夏回族自治区、山西省、山東省、江蘇省、安徽省などでは過去最高を記録した。中国気象局が5日の記者会見で明らかにした。

 国家気象情報センターの方翔(Fang Xiang)副主任によると、6月13日から26日にかけて、華北地区中南部や黄淮地区、江淮地区、江漢地区などで今年初めて地域的な高温が発生した。面積363万6千平方キロ、6億人以上に影響した。今回の高温は広範囲で長く続き、極端なものだった。

 方氏は今回の高温の主な原因として、中国北部のほとんどの地域が強い温暖高気圧に覆われて下降気流が盛んに生じ、気温が上昇したと説明。晴天で日照量が増えて気温が上昇しやすい状況だったのに加え、大気が乾燥し、昼間に地表面が太陽放射の影響を受けやすく、急速に気温が上昇したと述べ、この大気の流れが安定的に続いたことが北部地域での持続的な高温を招いたと語った。また、偏西風が太行山脈東麓で下降して気温を上昇させたことも、河北省や河南省などで極端な高温をもたらしたとの認識を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News