【7月7日 AFP】リトアニアは6日、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナに提供するトルコ製の無人攻撃機「バイラクタルTB2(Bayraktar TB2)」を公開した。

 リトアニアでは先月、ウクライナ向けのバイラクタルTB2を購入するためのクラウドファンディングが行われ、約3日間で590万ユーロ(約8億2000万円)が集まった。その後、同機を製造するトルコの防衛企業バイカル(Baykar)側が無償提供を表明した経緯がある。

 その結果、集まった資金の一部は無人機用の弾薬の購入費用に、残りはウクライナへの人道支援に充てられることになった。

 発起人となった、ネットテレビ局「ライスベスTV(Laisves TV)」の創設者でインフルエンサーのアンドリウス・タピナス(Andrius Tapinas)氏は、「小さな国でもできることを世界に示した」と語った。

 ウクライナのペトロ・ベシュタ(Petro Beshta)駐リトアニア大使は記者団に対し、今回の取り組みは「社会と国家当局による独自戦略と相乗効果」によるものだと称賛。「創造的な解決策と発想がなければ全人類に対する戦争に勝利し、この激動の時代に安全保障を確立することもできない」と述べた。(c)AFP