【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)はクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)に6-4、6-3、7-6(7-5)で快勝し、自身初の四大大会(グランドスラム)準決勝進出を果たした。

 オーストラリア男子として、2005年のレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)以来となるウィンブルドン4強入りとなったキリオスは「自分がグランドスラムの準決勝にいるなんて考えたこともなかった。もう手遅れで、キャリアにあった小さなチャンスを無駄にしてしまったかもしれないと思っていた」と述べ、「チームと一緒にここに来て、パフォーマンスを発揮できて非常に満足している」と喜んだ。

 8日の準決勝では、第11シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を3-6、7-5、3-6、7-5、7-6(10-4)で下した第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と対戦する。

 過去の対戦成績はキリオスの3勝6敗で、ウィンブルドンでは当時世界ランキング144位で出場した2014年大会で勝利したが、19年にはリベンジを許している。

 これで今季グラス(芝)コートでの戦績を14戦12勝としたキリオスについて、ガリンは「彼のきょうのサーブはすごかった。ツアーでもトップのサーバー全員と対戦してきたが、個人的には彼のサーブが一番だと思う」とたたえ、「彼には優勝する大きなチャンスがある」とコメントした。

 もう一方の準決勝では、第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第9シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)が対戦する。(c)AFP