【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は3-6、7-5、3-6、7-5、7-6(10-4)で第11シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を下し、4強入りを果たした。

 4時間21分の死闘を制したナダルだが、試合後の会見では、腹部のけがの影響でニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)との準決勝に出られるかは分からないと明かした。

 第2セットにメディカルタイムアウトを取り、痛み止めを飲みながら戦い抜いたナダルは「明言はできない。明言して、あす別のことが起きれば、自分はうそつきになる」と述べ、出場継続は不透明だと発言。最終的に判断する前に検査を受ける意向を示した。

 また、陣営の父や妹からは棄権を促すようなジェスチャーもあったが、試合を途中で諦めるのは「絶対に嫌」だったと明かし、「自分は闘った。闘おうとする気持ちと、こうしたコンディションでも闘い抜いたことを誇りに思う」と話した。

 8日の準決勝で当たるキリオスには過去6勝3敗と勝ち越しているが、万全な状態でも大きな脅威になる相手だ。ウィンブルドンでは、キリオスが8強入りした2014年大会で勝利し、ナダルは19年にリベンジを果たしている。

 キリオスは先に行われた一戦でクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)に6-4、6-3、7-6(7-5)で快勝し、自身初となる四大大会(グランドスラム)準決勝進出を果たした。

 もう一方の準決勝では、第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第9シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)が対戦する。(c)AFP/John WEAVER