雲南省普洱産コーヒー豆、鉄道で欧州へ輸出
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【7月8日 Xinhua News】中国雲南省(Yunnan)普洱市(プーアル、Puer)産のコーヒー豆307トンがこのほど、中国ラオス鉄道の国際貨物列車で同市から重慶市(Chongqing)に運ばれ、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」に積み替えられて、欧州に向かった。普洱市からコーヒー豆が鉄道で欧州へ輸出されるのは今回が初めて。
スイス食品大手ネスレ傘下、東莞雀巣の思茅コーヒー調達ステーションで責任者を務める王海(Wang Hai)氏は「普洱産コーヒー豆が産地から直接列車で欧州に輸出されるのは、われわれのコーヒー豆輸出に鉄道輸送という新たなルートが開かれたことを示している。輸出ルートの拡大に伴い、受注も増えている」と述べ、同社の輸出受注量が今年に入ってから30%増えたと明らかにした。
これまではコーヒー豆を欧州に輸出する場合、道路で輸送した貨物を船に積み替える必要があったが、中国ラオス鉄道の開通により、鉄道を使うことで輸送時間を30%以上短縮できるようになった。思茅税関査察科の李壮明(Li Zhuangming)副科長は、コーヒー豆の残留農薬や重金属、品質標準など関連する要求に沿って、税関がコーヒー豆の成長と生産の各段階で厳しく監督、管理し、企業が品質管理システムの重要ポイントをしっかり押さえるよう指導していると説明した。
普洱のコーヒー豆栽培面積は70万ムー(約4万6700ヘクタール)以上で、コーヒー豆の年間生産量は5万5千トンとなっており、いずれも国内の半分以上を占めている。
統計によると、雲南省の今年のコーヒー豆輸出量は前年同期の3・3倍の1万8千トン、輸出額は4・8倍の5億5千万元(1元=約20円)で、輸出先は欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)、米州、中東などに拡大している。(c)Xinhua News/AFPBB News