【7月6日 AFP】バルト3国ラトビアのアルティス・パブリクス(Artis Pabriks)国防相は5日、ウクライナに侵攻する隣国ロシアとの緊張の高まりを受け、徴兵制を復活させると発表した。

 パブリクス氏は「ラトビアの現在の軍事制度は限界に達している。一方、ロシアが行動を改めると考える理由はない」と記者団に語った。

 ラトビアは北大西洋条約機構(NATO)に加盟した数年後、徴兵制を廃止していた。現在の軍は職業軍人と週末のみ勤務する志願兵で構成されている。

 ラトビアはロシアやベラルーシと国境を接し、人口は200万人未満。現役兵と志願兵を合わせた総兵力は7500人。NATO軍の兵士1500人が駐留している。

 パブリクス氏によると、兵役義務は来年から男性に課されるが、兵役が難しい場合の代替服務もいくつか用意される。(c)AFP