【7月6日 AFP】米中西部イリノイ州シカゴ郊外のハイランドパーク(Highland Park)の独立記念日パレードで起きた銃乱射事件で、地元警察は5日、逮捕された容疑者の男が数週間前から犯行を計画し、事件当日は逃走を容易にするため女装していたとみられることを明らかにした。

 4日に起きた事件では6人が死亡し、30人以上が負傷。発生から約8時間後、ロバート・クリモ(Robert Crimo)容疑者(21)が逮捕された。

 地元警察当局は5日、動機は明らかになっていないとしつつも、犯行は数週間前から計画されていたとの見解を表明。容疑者は非常階段を使って現場近くの建物の屋上に侵入し、70発以上発砲したと説明した。

 容疑者は犯行時に女性用の服を着ており、顔のタトゥーと身元を隠し、現場から逃れる人々に紛れて逃げやすくすることが目的だったとみられる。犯行に使用した銃は「AR15型半自動小銃に似た」ライフルで、合法的に購入したものだったという。

 クリモ容疑者はハイランドパーク近郊のハイウッド(Highwood)在住。「アウェーク・ザ・ラッパー(Awake the Rapper)」という名前でアマチュアミュージシャンとして活動しており、眉の上に「Awake」という文字のタトゥーを入れている。父親はハイランドパークで食品店を経営しており、過去に同市長選に出馬して落選していた。(c)AFP/Robin LEGRAND