【7月6日 Xinhua News】中国寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)が日本島根県との友好協定を正式に締結してから約30年、同自治区は国際交流員や研修生、留学生ら200人以上を島根県に派遣し、行政や観光、林業、建設などの分野で学習や交流を行ってきた。派遣された人々は皆、帰国してから同自治区の経済発展に積極的に貢献している。

 寧夏伊建国際経済技術発展の何万亮(He Wangliang)総経理(47)は1998年、島根県の建設会社に研修生として入社し、技能の習得などに励んだ。何さんは滞在中の3年間で視野を広げ、先端技術や厳格な管理方法を学んだほか、日本文化も体験し、多くの収穫を得た。

 研修を終え自治区に戻ると、何さんは流ちょうな日本語と日本での経験を買われ、現在の会社に職を得た。日本語研修の講師からキャリアをスタートさせると、一歩一歩管理職の地位まで上り詰めた。

 何さんによると、同社は国外のプロジェクトの請け負いと労働者派遣を手掛ける同自治区初の企業として、93年から日本に技能実習生を派遣している。これまでに累計4~5千人が派遣され、自治区内だけでも3千人以上が機械加工や電気溶接、食品加工、農業栽培、高齢者介護など多くの業種に携わっている。

 当時、何さんと共に島根県を訪れた同自治区の研修生は20人以上、業界は異なるものの、誰もが島根県に対して強い思い入れを持っている。何さんは「ここ数年、毎年集まって食事をし、島根の人々や思い出を語り合い、当時を懐かしんでいる」と語った。

 島根県は2002年、友好都市の学生を対象とした奨学金制度を設置している。島根県立大学では、毎年寧夏から1~2人の留学生募集し、学費を全額支給している。これまでに30人がこの制度を利用して同大学で学んだ。同大学の大学院で学ぶ謝亜男(Xie Yanan)さんもこうした奨学金制度を利用した一人で、今まさに修士論文の執筆に追われているところだ。

 同自治区出身の謝さんは留学中、大勢の地元の人々に助けられたという。来日初日の空港での出迎えや学生生活に慣れるための各種サポートを受けたほか、地元のケーブルテレビ局でインターンとして、グルメ番組や中国文化を紹介する番組にも出演した。

 謝さんは島根県で過ごした4年間に多くのことを学び、同県や地元の人々への理解もいっそう深まったという。

 謝さんは「卒業後は故郷に戻り、学んだことを故郷で生かし、寧夏回族自治区と島根県の友好に貢献したい」と話している。(c)Xinhua News/AFPBB News