【7月5日 AFP】アイスホッケー男子ロシア代表のGKイワン・フェドトフ(Ivan Fedotov)が兵役を逃れようとしたとして身柄を拘束され、北極圏(Arctic)にある軍事基地に送られたと、4日に同国メディアが報じた。

 ロシアでは1年間の兵役が義務付けられているが、国内では比較的不評な制度で、現在はウクライナとの戦闘に派遣される可能性があるため国民の多くが恐れている。

 2月の北京冬季五輪でロシア五輪委員会(ROC)の銀メダル獲得に貢献した25歳のフェドトフは先日、北米アイスホッケーリーグ(NHL)のフィラデルフィア・フライヤーズ(Philadelphia Flyers)との契約にサインし、近いうちに渡米する予定だった。

 報道によると、フェドトフは兵役を逃れようとした疑いで1日夜にサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で拘束されたという。また、同選手が拘束後に体調不良で病院に搬送されたと伝えたメディアも複数あった。

 フェドトフの弁護士と国営タス通信(TASS)によれば、同選手はロシアの主要海軍基地がある北西部ムルマンスク(Murmansk)州のセベロモルスク(Severomorsk)に送られたという。

 一方、ロシア紙スポーツ・エクスプレス(Sport Express)とサンクトペテルブルクのニュースサイト「フォンタンカ(Fontanka)」などでは、行き先は近隣のアルハンゲリスク(Arkhangelsk)州セベロドビンスク(Severodvinsk)だったとも伝えられた。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は、フェドトフに関する国内外からの懸念に対し、「わが国の法律には徴兵制がある。従ってこの件に関する感情的な発言は、いかなるものもまったくもって不適切である」と一蹴した。(c)AFP