【7月5日 AFP】バスケットボールの米女子プロリーグ(WNBA)のスターで、薬物を所持していたとしてロシアで逮捕されたブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手(31)は4日、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領に宛てた書簡で不安を訴え、釈放に向け助力を求めた。家族が一部を公開した。

 五輪で2個の金メダルを獲得し、WNBAでも優勝の実績を持つグライナー選手は2月、ロシアで違法とされる大麻オイルの入った吸引器が手荷物から見つかったとして、モスクワの空港で逮捕された。

 米当局は、不当な拘束だと主張している。

 グライナー選手は手書きの書簡で、「ロシアの拘置所の中で妻や家族、友人、五輪などで残した実績にも守られず一人きりで、ずっと閉じ込められたままかもしれないと考えていると恐ろしい」とつづっている。

 さらに、バイデン氏が職務に忙殺されているのは理解しているとしながら、自身をはじめロシアで拘束されている米国民を忘れないでほしいとし、「私たちを帰国させるためできる限りのことをしていただきたい」と訴えた。

 グライナー選手の初公判は1日に行われた。第2回は7日に予定されている。有罪なら最長10年の禁錮刑を科される可能性がある。(c)AFP